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論文・資料

Is It All Central Sensitization? Role of Peripheral Tissue
Nociception in Chronic Musculoskeletal Pain
Curr Rheumatol Rep (2010) 12:448–454
Roland Staud

方針イメージ



線維筋痛症は罹患率のとても高い筋骨格系の疾患で、感覚の過敏性がしばしば起き、刺激によって疼痛が生じやすい。
線維筋痛症患者の痛みの程度を研究することで、痛みの過敏性に関する神経系のメカニズムの研究が行われてきた。


それらの研究の結果は、線維筋痛症の痛みは体のあちこちの広い範囲に広がる痛み過敏に関係していること、そして、その痛み過敏は体の深部組織からの中枢へ向かう神経刺激の信号と、おそらくは脳ー脊髄系の過敏性昂進によって、症状が続くようになるだろうということを示している。

深部組織からの求心性信号は、全面的ではないかもしれないが少なくとも部分的に、線維筋痛症の痛みの原因となっている。それというのも、いくつかの研究が示しているように、痛みのある筋肉への局所麻酔剤によるブロックは、線維筋痛症患者を回復させるからである。

末梢性の刺激を除去することで、線維筋痛症の痛み過敏性を正常化できる点は注目すべきことである。さらに、脊髄後根神経核の反応には、末梢性と中枢性の要因が同時に作用しているとみられる。すなわち、脊髄後根神経核の疼痛感受性の過敏状態は、末梢の深部組織からの求心性入力と上位中枢の下降性制御によって引き起こされているであろう。

中枢性の要因と末梢性の要因が同時に作用して痛み増大がおきているのならば、両者を同時に処置すれば病気を制御できるだろう。
末梢の要因と中枢の要因との関連性を評価することは、将来的には、線維筋痛症のみならず、過敏性腸症候群や偏頭痛、腰痛などのしつこい慢性疼痛の疾患においても重要になるだろう。

 

これは線維筋痛症のメカニズムに関する研究のトップランナーとして有名なRoland Staudの2010年の論文です。
私が2003年ごろに「局所療法で線維筋痛症を治療できる」という論文を国際疼痛学会誌に投稿した時には、「そのような研究は相手にしない」と言われ門前払いでした。
今なら事情が変わっているかもしれません。この論文を読んで、再挑戦を考えています。



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