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福岡市のかみ合わせ治療専門の顎関節症クリニックです。

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論文・資料

Widespread pain and the effectivness of oral splints in myofascial face pain.

方針イメージ



 スプリントは同じように作っても効果が安定しません。スプリントが効く顎関節症と効かないものはどう違うかと言う研究です。アメリカ歯科医師会の機関誌に載った論文です。

Kare G Raphael, Joseph J Marbach 著
掲載誌:Journal of American Dental Association 2001年 3月 vol. 132; p305-316
 アメリカ歯科医師会の機関誌に掲載された論文です。

1)研究の背景
 顎関節症の治療でもっとも多く使用されていると考えられる口腔スプリント療法は、有効であるか否かについて非常に不可解な問題をはらんでいる。最も信頼性の高い有効性の検定方法である二重盲検法による複数の研究の結果は、結果が一致せず、有効であるとする研究もあれば無効であるとするものもある。

 顎関節症にはいくつかのサブタイプが有ると仮定すると、この矛盾した結果を説明できる。これまでにも、この仮説に沿った研究はいくつか行われてきたが、本研究では広範囲に痛みがある場合とない場合で顎関節症は分類できるのではないか、との仮説を検証する。

2)方法
 研究は二重盲検法で行われた(強いエビデンスである。:山田注)。
 筋筋膜性顔面痛を有する63人の女性患者を、上顎に装着する硬質アクリルレジン製の平坦な表面のスプリントを使用するグループと、咬合面を被覆しない口蓋スプリント(プラシーボ=治療効果の無い偽の装置、症状に対する心理的影響を調べるために使う。c.f.プラシーボ効果:山田注)を使用するグループに割り振った。被験者は同時に、全身に広範囲な痛みがあるグループとないグループにも分類された。
 6週間、夜間にスプリントを使用した後に、各群の触診に対する痛みと、自発痛および機能障害の程度について評価、比較した。

3)結果
 a)スプリントとプラシーボの比較:
 痛みの強さの平均は両群とも時間とともに統計的有意に(明らかに)減少した。しかし両群の差は明確でないが、スプリントが軽い傾向があった。一番ひどい時の痛みの程度は、両群とも時間とともに統計的有意に減少した。軽い痛みは両群とも時間とともに統計的有意に減少した。両群の差は認められなかった。痛みに関する効果については、両群の間の明確な差はなかった。

 次に触診により痛みを感じる筋肉の数を比較した。スプリント使用群とプラシーボ群の間には統計的有意さはなかった(スプリントの有効性は認められなかった)。13種類の機能障害(例えば、痛みにより咀嚼、硬い食物を咬めるか等)に対する有効性はロジェスティック回帰分析で検定した。その結果、スプリント群とプラシーボ群に差は認められなかった。

 b)局所的な痛みと、広範囲に痛みがある場合の比較
 痛みについては、局所的な疼痛群のみにスプリントが統計的有意に有効であった。圧痛点の数の変化に関しては、各群の間に統計的差は認められなかった。

                  



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